この記事は、転職(主に正社員、パート)を検討中の薬剤師さんに向けて書いたものです。
- 薬剤師転職エージェントを利用するメリット
- 転職エージェントを上手に利用するコツ
- 優良転職エージェントの見分け方
- 転職エージェントを利用する手順
を徹底解説します。
なるべく詳しく書いたので、11,000字の大作(!)になりましたが、正真正銘、薬剤師が実体験に基づいて書いた記事です。少しでも参考になれば嬉しいです。
薬剤師転職エージェントとは?
転職エージェント(人材紹介会社)は、求職者に対して
- 転職先の提案・紹介
- 面接の日程調整
- 給与など条件面のすり合わせ
- 転職に関するアドバイス
など、新しい勤務先を見つけるお手伝いをしてくれます。登録から内定まで、すべて無料で利用できます。
例えば、
- 転職エージェントに個人情報を登録したけど、気が変わって結局利用しなかった
- 転職先を紹介してもらったけど、結局面接を受けなかった
- 内定をもらったけど、結局別の転職エージェントが紹介してくれた会社に就職した
など、いろいろな状況が起こりうるのが転職活動です。
どんな結果であれ、求職者である薬剤師自身が、エージェント利用料や登録料を支払う必要はありません。
薬剤師転職エージェントと転職サイトの違いは?
- 転職エージェント:登録後、担当者がついてくれる。
担当者が
・求人紹介
・面接の日程調整
・面接同行
・勤務条件交渉
など、転職のお手伝いをしてくれる
(※サポートの範囲は、エージェントによって異なる) - 転職サイト:担当者はつかない
求人検索・面接の日程調整・条件交渉などを、薬剤師自身が行う
転職サイトの利用が向いているのは、
- 完全に自分のペースで転職活動を進めたい人
- 転職に慣れている人
- 交渉力のある人
個人的には、担当者のつく転職エージェントのほうが断然おすすめ!特に、「初めて転職する」という方は、転職エージェントの手厚いサービスを利用したほうが、失敗のリスクが少ないはず。
薬剤師転職エージェントと派遣会社の違いは?
- 転職エージェント:主に正社員・パート求人を扱う。人材紹介を行う。転職時にお世話になる。
- 派遣会社:派遣求人を扱う。人材派遣を行う。派遣としての契約(任期)が終了するまでずっとお世話になる。
人材紹介と人材派遣、両方の役割を兼ねている会社もあります。
正社員で働くか、派遣薬剤師として働くか決めかねる場合は、どちらの求人も扱っているファルマスタッフに登録するのがおすすめです。
薬剤師転職エージェントの利用はなぜ無料なのか
結論、転職エージェントは、薬剤師の就職先(病院・薬局など)から、薬剤師紹介料として報酬を得ます。
これは成功報酬と言われるもので、薬剤師の就職が成立したときのみ支払われる報酬です。
図の中の三者、それぞれにメリットのあるwin-win-winな仕組みです。そのため「無料で利用できること」を怪しむ必要はまったくありません。
- 薬剤師(求職者):条件にあった転職先を効率よく探せる、エージェントの担当者に転職の相談ができる
- 病院や薬局:効率よく薬剤師を探せる(自社webサイトに求人情報を載せるだけでは、なかなか条件に合う人が見つからないのが現実)
- 転職エージェント:病院や薬局から紹介料として報酬をもらえる
薬剤師転職エージェントを利用するメリット
薬剤師転職エージェントメリット① 求人情報を効率よく得ることができる
転職エージェントに登録すると、検索機能を使って、効率よく求人情報を収集できるようになります。
- 勤務地
- 雇用形態(正社員/パート/派遣など)
- 業種(病院/調剤薬局/ドラッグストアなど)
- 給与(年収/時給)
- その他条件
など、希望の条件を選択します。
設定できる検索項目は、webサイトによって異なります。
会員登録前に閲覧できる求人情報には限りがあります。登録してから検索機能を利用するほうが効率的です。
表示された検索結果の中から
- より詳細な情報を知りたいもの
- 店舗見学や面接など、次のステップに進みたいもの
を、担当の方に伝えます。
薬剤師転職エージェントメリット② 自力では探せない求人が見つかる(圧倒的情報量!)
転職エージェントの担当者は、「転職のプロ」です。
膨大な情報を持っていて、薬剤師の希望や条件に合う求人を提案してくれます。
条件とまったく一致していなくても
- 「時給は(希望より)少し下がるけど、こういうメリットのある薬局はどうですか?」とか
- 「最近人気の求人なんですけど、これどうですか?」とか
自力では探し出せない優良求人に出会えるかもしれません。
ひとりで求人検索をしていると、つい視野が狭くなりがちです。
「せっかくの転職!妥協したくない!」とあれこれ条件を増やすことで、可能性を狭めてしまうのはもったいないです。
世の中、求人票だけではわからないことが山ほどあります。
- 公開されている給与に大きな幅があるけど、同年代の薬剤師は実際どのくらいもらっているのか
- 「土曜日出勤1〜2回程度」の実際のところは?それは必須なのか?
- 職場の雰囲気はどうだろう
- 働いている薬剤師の人数は?年代は?
- 産休・育休の消化率は?
などなど。
転職エージェントを利用すれば、このような疑問を、担当さんに直接聞くことができます。
転職エージェントの担当者さんは、日々情報をアップデートされています。「最新情報が手に入る」ということも、転職エージェントを利用する大きなメリットです。
「薬剤師 求人 ◯◯(地名)」って入力したら、求人情報がずらずら出てくるよ。あれじゃダメなの?
近年webサイトを運営する病院や薬局が増えてきました。
職場の雰囲気や経営方針がわかって、求職者にとってありがたいですよね。募集要項など求人情報が掲載されていることもあります。
ただ、もう何年も情報が更新されていないサイトもちょくちょく見かけます。悪気なく、古い情報が残っていることがあります。
そして、すべての病院・薬局がwebサイトを保有しているわけではありません。
このような観点からも、転職エージェントに登録し、担当者さんから最新情報をもらうことが有効です。
非公開求人を教えてもらえるのも、転職エージェントに登録する大きな大きなメリットです。
〈非公開求人とは〉
- 条件に合った薬剤師を効率よく採用したい
- 採用の緊急性が高い
- 求人を出していることを一般的に知られたくない
など、病院・薬局側の理由はさまざま。
いずれにしても、
エージェントを経由しないと「詳細がわからないもの」「応募することができないもの」を非公開求人と言います。
薬剤師転職エージェントメリット③ 口頭でしか聞けない情報が手に入る
転職エージェントに登録して、担当者がつくと、直接会ってお話する機会が設けられます。
(※エージェントや薬剤師自身の希望によっては、電話やメールで)
面談では、文面やwebサイトだけではわからない情報を聞くことができます。
「まだ確定ではないけれど、薬局Aからもうすぐ求人が出そう」とか。
「求人が出そう」という不確かな段階では、その情報を求人サイトに掲載することはできません。転職エージェントを利用することで、利用していない薬剤師よりも早く情報収集することができます。
また、ネガティブな情報は、口頭で教えてもらうことがほとんどです。
「現時点では不確かな情報」や「ネガティブな話題」を、メールのような形に残る方式でやりとりするのは、誰にとってもリスキーです。
薬剤師転職エージェントメリット④ 面接の日程調整など、先方とのやりとりをしてくれる
転職エージェントの担当者さんが、店舗見学や面接の日程調整をしてくれます。
転職活動中、ほとんどの薬剤師は、複数の転職エージェントを利用し、複数回の面接を受けます。
- 各転職エージェントの担当者とのやりとり
- 履歴書・職務経歴書などの書類作成
- 面接対策
- 求人情報の検索
などを同時進行で行います。
転職経験者にはきっと共感してもらえると思いますが、転職活動中って結構やることが多いんです。現職をこなしながら転職活動している人は、さらに大変…。
そんな中、転職エージェントの担当者さんが、自分の代わりに病院や薬局とやりとりしてくれるのはすごく助かります。
薬剤師転職エージェントメリット⑤ 給与など、条件面のすり合わせをしてくれる
給与や休みなど勤務条件の交渉って難しいですよね。
転職希望者が、「現状より良い勤務条件で働きたい」と思うのは当然のことです。
とはいえ、その希望を上手に相手に伝えられる人、さらには交渉までできる薬剤師は多くありません。
実際、面接の場で、お給料や休みの話ばかりするのも、印象が良くないです。
転職エージェントを利用すれば、自分自身で勤務条件を交渉する必要はありません。
面接後、担当者さんが、病院や薬局と話をしてくれます。
条件面のすり合わせをしたあとで、「最終的にこういう条件でどうですか?」と内定の連絡をいただけます。
薬剤師転職エージェントメリット⑥ 転職に関する相談に乗ってもらえる
数ある求人票を見比べるうちに、なにを優先したらいいかわからなくなったり。
履歴書や職務経歴書の書き方、面接の受け方に不安があったり。人生迷子になったり。
転職活動中の悩みを気軽に相談できて、内定まで二人三脚で歩いてくれる担当者さんがいると、とても心強いです。
薬剤師転職エージェントを上手に利用するコツ
わたしは、今後また転職の機会があれば、エージェントには積極的にお世話になるつもり。今まで複数のエージェントにお世話になって、上手に利用するコツも分かってきたから紹介するね。
転職エージェント上手な利用のコツ① 求人数の多い薬剤師特化型大手転職エージェントに複数登録する
インターネットで「薬剤師 転職」というキーワードで検索をかけたことがありますか?
薬剤師の転職エージェントって、たくさんあるんです。
薬剤師の友人・後輩に
- 「どの転職エージェントを使ったことありますか?」
- 「結局どれがいいんですか?」
と相談されたことも、何度かあります。選択肢が多すぎて、迷ってしまう気持ちはとてもよくわかります。
それぞれの転職エージェントによって、特徴や強みが異なります。
まず、扱っている求人が異なります。中には重複している求人もありますが、「まったく同じ」ということはあり得ません。
正社員求人を主とするエージェントもあれば、派遣求人を多く取り扱うエージェントもあります。調剤薬局への就職に強かったり、都市部の求人に特化していたり、とさまざまです。
そして、薬剤師によって、転職エージェントに求めることが異なります。
- とにかくたくさんの求人情報を得て、あとは自分で判断したい人
- 初めての転職で、履歴書の作成・面接の受け方など不安で、手厚くサポートしてほしい人
- 絶対に譲れない条件があり、交渉を上手にやってほしい人
など。多岐にわたります。
大切なのは、自分の転職がうまくいきそうなエージェントを見つけることです。
同僚や友人薬剤師が「このエージェントよかったよ!」と言っていても、自分に合うとは限りません。
そこでおすすめの方法は、
求人数を多く扱う薬剤師特化型大手転職エージェントに複数登録することです。
1. 求人数を多く扱う転職エージェントが良い
転職先の候補は多ければ多いほどいいです。
年収、勤務地、雇用形態などで検索をかけたとき、
「結果:50件」と出れば
「じゃあ年収をもう少し高く設定してみようか」「車通勤できるところに絞ってみようか」など、より理想的な条件を加えることができます。
ところが、検索結果が少なく表示されたなら、それ以上高望みはできません。むしろ条件を緩めて、候補を増やして比較検討するべきです。
たくさんの候補から絞っていくのは簡単です。分母は、多いに越したことはないです。
2. 薬剤師特化型転職エージェントが良い
病院や調剤薬局、ドラッグストアで薬剤師として働くことを希望するなら、薬剤師の転職に特化したエージェントを利用するべきです。
薬剤師は国家資格をもつ専門職です。一般企業への転職とは、事情が異なります。
そのため、薬剤師の転職事情に精通している特化型エージェントを選ぶべきです。(※この記事で紹介するのは、すべて特化型エージェントです)
製薬会社や治験関連会社の研究職や営業職、一般企業の医療ライターや医療通訳としての転職を検討しているなら、薬剤師特化型ではないエージェントも併せて利用しましょう。
3. 大手転職エージェントが良い
「大手」の定義は難しいですが。
一般的に名が通っていて、たくさんの利用者がいるエージェントのほうがやはり安心です。人材紹介事業に携わってきた年数の長さも、信頼に繋がります。
転職エージェントには、氏名や連絡先、学歴などの個人情報を伝えることになります。職歴やこれからやりたいこと、家族の事情など、とてもパーソナルな部分を話す先でもあります。
ぜひ、信頼できるエージェントに会員登録してください。
4. 転職エージェントには複数登録するのが良い
エージェントに複数登録することで、転職先の選択肢を増やしましょう。エージェントや担当者によって持っている情報は異なります。
転職活動中はとにかく心をオープンにして、できる限りたくさんの情報を集め、いろいろな人の意見に耳を傾けるのがいいと思います。
転職エージェントは、最初に3社ほど登録するのがおすすめです。
少なすぎると情報が偏るし、多すぎても対応に時間を取られてしまうからです。
おすすめ度 | |
---|---|
求人数 | 約47,000件 |
雇用形態 | 正社員、パート、派遣 |
業種 | 病院、調剤薬局、ドラッグストア |
〈ファルマスタッフおすすめポイント〉
- 担当者と対面でお話できる
「顔が見える」という安心感
希望や条件の詳細を伝えやすい - 手厚く丁寧な転職サポート
面接同行あり、アフターケアあり - 求人情報が多い
全国12ヶ所に支店があり、その地域の事情をよく理解した方が担当してくれる
職場の雰囲気や忙しさなど、求職者が気になる情報も積極的に教えてくれる - 派遣求人も豊富
おすすめ度 | |
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求人数 | 約8,400件 |
雇用形態 | 正社員、パート |
業種 | 病院、調剤薬局、ドラッグストア |
〈お仕事ラボおすすめポイント〉
- マッチング精度が高く、転職後の定着率が高い
カウンセリングが丁寧で、薬剤師の希望や条件をしっかりヒアリングしてくれる
ミスマッチが起こりにくい - 手厚く丁寧な転職サポート
面接同行あり - アフターケアが充実
転職完了後でも悩みがあれば、電話やメールで相談できるサポート体制あり
希望に応じて面談も可
おすすめ度 | |
---|---|
求人数 | 約40,000件 |
雇用形態 | 正社員、パート |
業種 | 病院、調剤薬局 |
〈アポプラス薬剤師おすすめポイント〉
- 担当者と対面でお話できる
「顔が見える」という安心感
希望や条件の詳細を伝えやすい - 個別転職相談会実施
今すぐの転職でない方にも、ブランク明けで不安な方にも、無料相談の機会が設けられている - 手厚く丁寧な転職サポート
面接同行あり
希望に応じて、履歴書・職務経歴書作成のお手伝いも - 好条件な非公開求人あり
登録すると詳細を教えてもらえる
転職エージェント上手な利用のコツ② 自分に合う担当者さんと出会えるまで妥協しない
薬剤師の転職成功への一番の近道は、良い担当者さんと出会うことだと、個人的には思っています。
そもそも、なにを根拠に、「良い担当者さん」と定義するのか。
- 「自分の条件にぴったり合う求人を提案してくれる」
- 「気持ちを汲み取ってくれる」
- 「なんとなく話しやすい」
まあ理由はなんでもいいんですが。
「良い担当者さん」と出会えると、意思疎通がスムーズで、転職も順調に進む気がします。
逆に、自分とは合わない担当さんに当たってしまったときはどうしましょう?
転職エージェントの担当者さんも、薬剤師も、お互い人間なのでね。こればかりは相性です。「どちらかが悪い」とか、そういう類の話ではありません。
「担当者さんを変えてほしい」と正直に言えるなら、転職エージェントにお願いしましょう。
「そんなの言えない」という場合は、他の転職エージェントを優先的に利用しましょう。相性のいい担当者さんを見つけるためにも、最初から複数の転職エージェントに登録しておくのがおすすめです。
転職エージェント上手な利用のコツ③ アフターフォローを利用する
アフターフォローがあるかどうかは、転職エージェントによって異なりますが。
エージェントによっては、初回出勤日に、新しい職場まで様子を見にきてくれます。
出勤開始から数週間後に、「実際に働いてみてどうですか?困ったことはありませんか?」と連絡をくれるエージェントもあります。
勤務開始後に「あれ?事前に聞いていたことと違う」と思った経験はありますか?
小さなことであれば目を瞑る方がほとんどかと思いますが、自分にとって譲れないことであれば見逃せません。
その場合は、
「面接時に聞いていたこと/契約書に書いてあることと違う」と相談してみましょう。
特に、面接同行してくれるエージェントであれば、担当の方が証人のような役割を果たしてくれるので、「確かに違いますね」と理解を示してくれるかもしれません。
個人的に、アフターフォローをしてくれる転職エージェントは、いい会社だと思います。
「薬剤師をケアしてくれる」「気にかけてくれる」という意味だけでなく、
転職エージェントの担当者が、求人先の状況/情報をきちんと確認しているという証拠でもあります。
「この薬局は誠実に契約を守ってくれるから、他の薬剤師にも自信をもっておすすめできるな」とか
「今まで知らなかったデメリットがあるな」とか。
病院や薬局に実際足を運ぶと、そういう情報も得られるだろうなと想像します。
転職エージェント上手な利用のコツ④ 自己分析をしっかりする
有意義な転職活動をするために欠かせないのが自己分析です。
- 自分が目指す薬剤師像
- 今後のキャリアプラン
- どんな職場が好ましくて、どんな職場が好ましくないのか
- 絶対に譲れない条件
など、じっくり考えてみましょう。実際に書き出してみると、頭の中を整理しやすいです。
転職活動中、たくさんの求人を目にしていると、だんだん自分自身のことがわからなくなってきます。最初は「絶対」と思っていた条件が、揺らぐこともあります。
転職活動に疲れてくると、「もうこのあたりでいいか」と妥協しがちです。
転職活動をする中で、多少条件が変わるのは想定の範囲内ですが、方針があまりにフラフラしていると担当者さんも困ってしまいます。
薬剤師転職エージェントを利用する手順
最後に、薬剤師転職エージェントを利用するときの手順を解説します。エージェントにより多少の差はありますが、だいたい同じ流れです。
〈薬剤師転職エージェント利用の流れ〉
登録→面談→求人紹介→店舗見学・面接→条件交渉→内定
1. 薬剤師転職エージェントに登録
「転職」の2文字が頭に浮かんだら、まずは転職エージェントに登録しましょう。ひとまず3社くらい登録するのがおすすめです。
サイトによって登録項目は異なります。
- 氏名
- 年齢
- 連絡先
- 希望の雇用形態
- 希望の転職時期
など、フォームに合わせて、必要な情報を入力します。
2. 転職エージェントの担当者さんと面談
転職エージェントに登録したら、まず電話かメールで連絡があります。そのあと面談の日程を決めて、担当者さんとご対面です。
※エージェントによっては、電話やメールでの相談になります
※薬剤師自身の希望で、電話やメールでのやりとりをお願いできる場合もあります
ここで、希望する条件を伝えます。
「これだけは絶対譲れない」という条件と、「できればこれも叶えば嬉しい」という条件を分けて話すとわかりやすいです。
都市部のように薬局が多数あるエリアなら、条件を多めに挙げてもマッチしますが、求人数の少ないエリアは要注意!最初に条件を挙げすぎると、全然マッチしなくなります。
また「人間関係が良好」とか「あまり忙しくない」といった条件は個人の感覚によります。
- 年収
- 残業の有無
- 通勤時間
- 車通勤の可/不可
など、客観的に判定できる指標も条件に入れておくと、転職先候補を絞りやすいです。
この面談で伝えた条件や希望を基に、担当者さんは求人を探してくれます。
3. 求人紹介
条件に当てはまる求人を紹介してもらいます。
その中に興味のあるものがあれば、
- 現場にいる薬剤師の人数や年齢層
- 職場の雰囲気
- 主に何科の処方箋を受け付けているのか
など、自分の気になることを追加で聞いてみましょう。
「実際に店舗を見てみたい」と思えば「店舗見学希望」を、
「ここで働いてみたい」と思えば「面接希望」を、担当者に伝えます。
店舗見学を希望すると、面接と同じ日に設定されることが多いです。
気になる求人が複数あれば、複数の面接を受けてみましょう。実際に先方と話すことで、初めてわかることがたくさんあるはずです。
担当さんに提案してもらった求人を断る場合は、「断る理由」を明確に伝えるのがおすすめです。今後、似たような求人は避けて紹介してもらえるので、双方にとって時間短縮になります。
最初の面談だけで、自分のこだわりや条件をすべて伝えるのは不可能です。求人を絞りつつ、徐々に理解してもらいましょう。
4. 店舗見学・面接
病院や薬局など、就職を希望する先と面接します。
しっかり対策して臨みましょう。
面接に、担当者が同行してくれるエージェントもあります。
同行のメリットは、主に2つあると思います。
担当者が面接の場に立ち会ってくれるほうが、そのあとの条件面の交渉がスムーズです。
そして、担当者が証人の役割を果たしてくれます。あとから「(面接のときと)話が違う」となるリスクが下がる気がして、わたしは好きです。
同行の場合、薬剤師自身の発言も、エージェントの担当者さんにばっちり聞かれています。自分を無駄に大きく見せることはせず、誠実に受け答えしましょう。そして、面接の場で約束したことは、勤務開始後も守るよう努めましょう。
5. 条件交渉・内定
エージェントの担当者が、先方と条件のすり合わせをしてくれたあと、内定の連絡があります。
自分の希望がすべて通るとは限りません。最終的な条件をしっかり確認して、就職するかどうか判断しましょう。
契約を結んだあとで「やっぱり違う」と言い出すことは、転職エージェントにも内定先にも多大な迷惑がかかります。慎重に確認しましょう。ひとりで決めきれない場合は、担当者さんに相談に乗ってもらいましょう。
就職することを決めたら、転職活動終了です。お疲れさまでした。
派遣薬剤師に興味のある方は、下の記事が参考になると思います。