薬剤師のみなさん、こんな瞬間はありますか?
わたしは何度もあります。もう数え切れません。
今まさに
と思っている薬剤師の方がいたら、ちょっと待ってください。
「いま感情的になっているな」という自覚があれば、一晩寝てください。
そして「いま落ち着いてるのよ、冷静に辞めたいのよ」という方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
薬剤師以外の職種の方にも、当てはまる話をします。参考になれば嬉しいです。
「仕事辞めたい」という感情の正体
ひとことで「仕事を辞めたい」といっても、人によって理由はそれぞれです。
- 自分に落ち度がないことで患者さんに怒鳴られた
- 上司から理不尽なパワハラを受けた
など、「今日まさに嫌なことがあった!」という時は、悲しみや怒りの感情に支配されていることが多いです。そのような状況で「退職」「転職」などの人生に関わる決断をするのはおすすめしません。
「辞めたい」理由の分析を誤ると、適切なアクションを起こせず後悔することになるので、ぜひ冷静に考えてみてください。
職場が合わない
- 薬剤師の業務は好き
- 職種(病院/薬局/MR)は、自分に合っていると思う
- 薬剤師として働く自分のことも好き(人生設計と合ってる!)
- でも、今の職場が辛い
この場合の解決策は、転職一択です。
例えば、現在働いている薬局が、自分にとって2つ目の職場だとします。
と思う場合は、今の職場が合っていないだけです。転職を考えましょう。
「短期間で職場を変えること」「今の年齢で転職すること」に不安を感じるかもしれませんが、あなたにもっと合う職場はきっとあります。
「今の職場のなにが不満なのか」「どういう職場を望むのか」紙に書き出すなどして、今後の転職活動に活かしましょう。
職場の人間関係や雰囲気など、実際に働き出さないとわからないことはたくさんあります。
職場環境が悪すぎて「薬剤師向いてないかも。能力不足かも。」と自分を責めていた人が、職場を変えたらイキイキ働けるようになった!
というケースも見てきました。
正社員であれば、職場で過ごす時間は、1週間で40時間にもなります。
その場所が快適でなければ、楽しくヘルシーに過ごせないのは当たり前です。
転職は、必ずしも「逃げ」ではありません。前向きな未来を想像しましょう。
職種が合わない
- 今やっている業務が自分に合わない気がする(思っていたのと違う)
- 職種(病院/薬局/MR)を変えてみたい
この場合の解決策も、転職一択です。
しかし、上の「職場が合わない」状況とは、少し異なります。
病院薬剤師から薬局薬剤師に転職して、「やっぱり病院のほうが合っている」というような方はあまり心配要りません。自身で病院も薬局も経験した上で「やっぱり病院」と思っているので、転職後「コンナハズジャナカッタ」と思うことはないでしょう。
ただ、
という場合は、もう少し自己分析や情報収集が必要です。
未経験の職種にチャレンジする場合は、業務内容や実態をしっかり調べてから行動に移すのがおすすめです。
隣の芝生は青いです。でもどの業界にも、必ずメリット・デメリットがあります。
一番おすすめなのは、実際にその業界で働いている友人・知人に話を聞くことです。
薬学部時代の友人など、自分自身の性格や人柄をよく知ってくれている人と話せば
「向いてると思うよ?」「こんなことを辛く感じるかもね」と、より具体的なアドバイスをもらえるでしょう。
薬剤師という職が合わない
- 薬剤師の業務が合わないと感じる
- 薬剤師以外の仕事に魅力を感じる
薬学部に6年間通い、たくさん勉強して国家試験を突破し、薬剤師として働いてみたとしても
「なんか違う…」と思うことはあり得ます。
年齢を重ねて、いろいろな人と出会って、価値観や興味が変化するのは自然なことです。
ということですよね。
そんな状況の解決策は2択です。
仕事は仕事!と割り切って、そのまま薬剤師として働く
日本人の平均年収を考慮したとき、ありがたいことに薬剤師のお給料は決して低くありません。
「やりがいや楽しみがないと、仕事が続かない」というタイプもいれば
「楽しみはプライベートで見つければいいや」というタイプもいます。
「薬剤師という職が合わない」と内心思ったとしても、せっかく取得した国家資格やスキル、今までの経験は、あなたが努力して掴んだものです。それは、ほしいと思っても、なかなか簡単に得られるものではありません。
「仕事以外の時間を楽しむぞ」というマインドで、人生を充実させていきましょう。
「正社員として定年まで勤め上げる」ことだけが選択肢ではないです。
パートや派遣に切り替えて、プライベート重視型の働き方をするのも素敵だと思います。
新しい世界に飛び込んでみる
薬剤師免許が必要ない、まったく別の業界に飛び込んでみるのも人生の選択肢のひとつです。
この場合は、今まで紹介したどのケースよりも慎重に自己分析し、将来設計を考える必要があります。
「薬剤師」だとしても、まったく違う世界で活躍している人はたくさんいます。
さまざまな分野の学習を、オンラインで隙間時間に行える時代です。ブログやSNSで、情報発信している人も増えました。
どんどん行動を起こして、新しい世界に挑戦してみましょう!
いきなり薬剤師を辞めてしまうことに不安があれば、まずは副業からスタートするのもアリですね。
薬剤師免許は、今のところ永久資格です。「やっぱり薬剤師に戻りたい」と思ったら、またキャリアを再スタートすることができます。もちろんブランクを埋めるための勉強は必要ですが、すでに基礎はあるので、不可能ではないと思います。
働きたくない、働ける状況ではない
という場合は、いったんお休みしましょう。
数日のお休みで復活できそうなら、上司に相談してみましょう。連休をもらってリフレッシュすると、心が少し楽になるかもしれません。
心身どちらか(あるいは両方)が疲れ切っているときは、なかなか次のことは考えられないものです。
あなたの健康がなにより大切です。
一度休んで元気になったら、またアクションを起こせるようになるものです。
とはいえ、「もうダメ」という限界に到達してしまうと、とても辛いですよね。一度ボロボロになってしまうと、復活にも時間がかかります。
仕事のストレスをちょっとずつ発散させる方法を、自分自身で把握しておくといいですよ。
おいしいものを食べるもよし!学生時代の友達と電話するもよし!自然を満喫するもよし!
無条件に元気になれるカードをバンバン発動させましょう。
しんどい時は無理せず、どうぞ自分を大切に♡
薬剤師1年目は、新卒時代特有の悩みを抱きやすいです。「自分だけかも」と悩まないでください。みんな通ってきた道です。話しやすい先輩薬剤師に相談するのもいいですね。