馬の蹄に似ていることからHorseshoe Bend(ホースシューベンド)と呼ばれるこの場所は、コロラド川による長年の浸食によって造り出されました。
Antelope Canyon(アンテロープキャニオン)から車で約10分、Grand Canyon(グランドキャニオン)からは車で約2時間の場所にあり、観光にかかる時間も1〜2時間とそれほど長くないため、他のスポットを訪れる前後にサクッと立ち寄る人が多いです。
ホースシューベンドでは、難しいトレッキングは不要です。
そんな比較的お手軽に行くことのできるスポットですが、あなどるなかれ。グランドサークル主役級の絶景で、近年爆発的に観光客が増えています。
〈この記事でわかること〉
- ホースシューベンドの見どころ
- ホースシューベンド観光のコツ
- ホースシューベンド写真撮影に適した時間
- ホースシューベンドを訪れる前に知っておきたいこと
ホースシューベンド観光|入園料・所要時間など
駐車場に車を停めたら、駐車料金として10ドル(オートバイなら5ドル)支払います。車内に何人乗っていても一律で、1台あたりの金額です。ホースシューベンドで必要な支払いは、この駐車料金のみです。
駐車場から約1キロ離れた場所に、一番有名な絶景ポイントがあります。歩いて約20分(片道)です。多少の勾配はありますが、歩くのが難しい道ではありません。ただし日陰がないので、夏の暑さ対策は万全に。
ホースシューベンド内には売店がないので、水はあらかじめ準備しておく必要があります。
観光に必要な時間は、1〜2時間程度です。
写真を撮るのにベストな時期と時間は、夏季の正午前後
絶景スポットに立った状態でホースシューベンドのほうに体を向けると、西側を向くことになります。
つまり、夕日の時間帯は逆光になります。あえて【夕暮れ時のホースシューベンドを訪れる】という目的であれば、まったく問題ありませんし、ホースシューベンドの夕日はとても幻想的だと聞いています。しかし、ホースシューベンドを背景に、人物の顔もしっかりおさめたい場合、夕方は難易度が上がります。
冬季は、太陽の位置が低いため、正午前後でも、まわりの岩による影ができてしまいます。
ホースシューベンド全体に影がかからず、明るく撮影できるタイミングは夏季の11〜13時頃です。
ホースシューベンドは被写体が大きすぎて、全体をおさめるのにはなかなか苦労します。広角レンズや、携帯派の場合は自撮り棒があると、写真撮影に役立ちます。
転落に注意
ホースシューベンドの絶景ポイントは、高さ300メートルを超える位置にあり、転落したら命の保証はありません。
過去に複数の転落事故が起きています。
そのような状況を受けて、最近は柵が設置されたそうです。まだ柵のない箇所もあるようなので、足元にはくれぐれも気をつけてください。
ホースシューベンドの基本情報
名称
Horseshoe Bend(ホースシューベンド)
場所
アメリカ合衆国
アリゾナ州
アクセス
Page(ペイジ)から:車で約10分
ペイジは、ホースシューベンド最寄りの街です。
アンテロープキャニオンから:車で約10分
グランドキャニオンから:車で約2時間
園内のまわり方
駐車場から絶景スポットまでは、約1キロ
徒歩で約20分(片道)
入園料
以前は無料だったが、現在は有料(駐車場代として)
- 車:10ドル/1台
- オートバイ:5ドル/1台
何人乗っていても、料金は一律
※アメリカ国立公園年間パスは使用不可
(ホースシューベンドは国立公園ではないので対象外)
※Navajo Park Permit(※アンテロープキャニオン入園に必須)は使用不可
(ホースシューベンドはナバホ族居留地ではないので対象外)
開園時間
基本的に、1年中24時間オープン
※観光客が夜に訪れることは想定されておらず、照明などはない
気候とベストシーズン
ホースシューベンドに影がかからず、全体が明るく見えるのは、夏季の正午前後です。
太陽が高い位置にある時期・時間帯をねらうのが、きれいな写真を撮るコツです。
7〜8月の日中は、気温が40度近くまで上昇します。暑さや紫外線対策は万全に。
【参考】筆者が現地を訪れた時期と滞在時間
- 2016年7月下旬
- 滞在時間:約2時間
- 当記事の情報は、基本的に滞在時点のものです。後日変更に気がついた場合は、都度修正していますが、最新情報はガイドブックなどをご確認ください。