岡山県高梁市にある吹屋ふるさと村。
江戸時代後期から明治時代にかけて、銅とベンガラ(赤色染料)の生産で栄えた場所です。
全国的にも珍しい「赤い町並み」は、随所にレトロな雰囲気もあって、とてもフォトジェニック。今でも残る大豪邸の一部は、現在観光スポットとして公開されており、当時の様子をうかがうことができます。
〈この記事でわかること〉
- 吹屋ふるさと村のおすすめ観光スポット
- 吹屋ふるさと村観光のコツ
- 吹屋ふるさと村を訪れる前に知っておきたいこと
- 吹屋ふるさと村でボンネットバスに乗る方法
※入館料などの変更点は最新情報に修正済(2023年1月、公式サイト参照)
吹屋ふるさと村の観光スポット
吹屋ふるさと村 赤い町並み
赤い瓦に、赤い壁に、赤い格子。統一された色合いが美しく、オシャレな町並みです。かつてベンガラで財を築いた人々が、意図的につくりあげたのだそうです。
吹屋ふるさと村は、2020年6月に「ジャパンレッド」発祥の地として日本遺産の認定を受けました。昭和時代にタイムスリップしたかのようなレトロな看板も、ベンガラの町並みによく似合います。
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住所:岡山県高梁市成羽町吹屋
吹屋ふるさと村 赤い町並み
【料金】散策は無料(ゲート等なし)
吹屋郵便局
素敵すぎる外観の郵便局です。現役です。
郵便局の営業日(平日)には、中に入ることができます。中には、吹屋ふるさと村に関する展示コーナーがありました。
吹屋ふるさと村の切手を購入しました。いい記念になります。
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住所:岡山県高梁市成羽町吹屋321
旧吹屋小学校
1873年に建てられた、日本最古といわれる木造校舎。
2012年まで現役の小学校として使われていましたが、児童数の減少を理由に閉校してしまいました。
現在は工事中で、校舎に近づくことはできません。令和4年3月完成予定です。
工事が完了して、中を見学できるようになりました。(2022年4月〜)
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住所:岡山県高梁市成羽町吹屋1290-1
旧吹屋小学校
【入館料】500円
【開館時間】10:00〜16:00
郷土館&旧片山家住宅
ベンガラ製造で栄えた片山家の大豪邸を見学することができます。
郷土館と旧片山家住宅は、このあたりがベンガラ製造で栄えた頃の様子を伝える資料館の役割も果たしています。
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住所:岡山県高梁市成羽町吹屋699
郷土館&旧片山家住宅
【入館料】500円
【開館時間】
4月~11月 10:00~17:00(毎日)
12月~3月 10:00~16:00(土・日・月・祝のみ)
広兼邸
銅山とローハ(ベンガラの原料)で栄えた広兼家の大豪邸です。旧片山家住宅からは、車で10分ほど離れた場所にあります。
映画「八つ墓村」のロケ地としても知られています。
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住所:岡山県高梁市成羽町中野2710
広兼邸
【入館料】400円
【開館時間】
4月~11月 10:00~17:00
12月~3月 10:00~16:00
笹畝坑道
笹畝坑道は、かつて鉱山の採掘場だった場所です。
薄暗い内部には、数体の人形が設置されています。人形の身につけている服や靴から、じゅうぶんな装備がそろわないまま、重労働をしていた様子がうかがえます。足場の悪い中ハシゴを登ったり、鉱物を採ったりした様子が再現されています。
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住所:岡山県高梁市成羽町中野1987
笹畝坑道
【入館料】400円
【開館時間】
4月~11月 10:00~17:00(毎日)
12月~3月 10:00~16:00(土・日・月・祝のみ)
ベンガラ館
ベンガラ館は、明治時代のベンガラ作りの様子を再現した博物館です。
掲示されたわかりやすい説明とともに、ベンガラ作りの工程を学ぶことができます。
ローハ(ベンガラの原料)をよく乾燥させて、「焼き」の工程を経ると、下の写真のように色が変化するそうです。
「焼き」のあとは不純物を取り除きます。
そして酸を抜きます。(アク抜きとも言います)
「きれいな水で洗って、分離後の上澄み液を捨てる」という工程を数十回から百回繰り返すそうです。気が遠くなるような大変な作業です。
最後に天日で乾かし、やっと「吹屋ベンガラ」が完成します。
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住所:岡山県高梁市成羽町吹屋86
ベンガラ館
【入館料】300円
【開館時間】
4月~11月 10:00~17:00(土・日・月・祝のみ)
12月~3月 10:00~16:00(土・日・月・祝のみ)
吹屋ふるさと村でボンネットバスに乗る
日時限定ですが、吹屋ふるさと村のメインストリートを走る、レトロなボンネットバスに乗ることができます。
吹屋ふるさと村ボンネットバス
【料金】無料
【集合場所&バス乗り場】千枚駐車場
【運行日】夏季の日曜日のみ
【運行時間】12:30, 13:00, 13:30, 14:00, 14:30, 15:00出発
【ルート】千枚駐車場→吹屋ふるさと村町並み→千枚駐車場(同じ場所に戻る)
【乗車時間】約10分
吹屋ふるさと村でランチ
スープカレーが人気の「つくし」で、ランチをいただきました。
味がおいしいのはもちろん、ベンガラの町並みを眺めながら食べられるロケーション、お店の方の優しさも含めて、とてもいいお店でした。
カレーの辛さを選べるのも、嬉しいポイントです。
つくし|スープカレー
とと道カレー(シーフードスープカレー):1,300円
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住所:岡山県高梁市成羽町吹屋721
旅のVLOG
吹屋ふるさと村の基本情報
名称
吹屋ふるさと村
場所
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住所:岡山県高梁市成羽町吹屋
アクセス
岡山駅から:車で1.5時間
岡山駅から:電車→バスで2.5時間
吹屋ふるさと村のまわり方
吹屋ふるさと村の町並み部分(郷土館、旧片山家住宅、吹屋郵便局、旧吹屋小学校校舎があるエリア)は、歩いて観光することができます。近くに無料の駐車場があります。
広兼邸、笹畝坑道、ベンガラ館は、少し離れた場所にあるので、車で移動するのが便利です。それぞれの場所に、無料の駐車場があります。
レンタサイクルを利用する場合は、吹屋観光協会への予約が必要です。
入場料
- 吹屋ふるさと村の町散策:無料
- ボンネットバス乗車:無料
- 各施設(郷土館、笹畝坑道など):それぞれ入場料が必要
吹屋ふるさと村の観光には、周遊券 1,000円(5館セット券)が便利でお得です。
周遊券で入場できる施設は以下の5ヶ所です。
- 郷土館
- 旧片山家住宅
- 広兼邸
- 笹畝坑道
- ベンガラ館
旧吹屋小学校は含みません。別途入館料が必要です。
気候とベストシーズン
1年を通して観光できます。
冬には雪が降ることもあるので、車の運転にはお気をつけて。
滞在時間
吹屋ふるさと村周遊券で入場できる施設(郷土館、旧片山家住宅、広兼邸、笹畝行動、ベンガラ館)をすべてまわって、3時間くらい。
参考サイト
【参考】筆者が現地を訪れた時期と滞在時間
- 滞在時期:2021年6月上旬、8月上旬
- 滞在期間:それぞれ3〜4時間くらい
- 当記事の情報は、基本的に滞在時点のものです。後日変更に気がついた場合は、都度修正していますが、最新情報は公式サイトなどをご確認ください。