アムステルダムの人気観光スポットのひとつRijksmuseum Amsterdam(アムステルダム国立美術館)は、世界的名画であるレンブラントの「夜警」や、フェルメール作品「牛乳を注ぐ女」などを所蔵していることで有名です。
〈この記事でわかること〉
- アムステルダム国立美術館のチケット購入方法・注意点
- アムステルダム国立美術館のおすすめ作品
- アムステルダム国立美術館を訪れる前に知っておきたいこと
※入館料などの変更点は最新情報に修正済(2023年1月、公式サイト参照)
アムステルダム国立美術館の見どころ作品
「夜警」レンブラント
「光の魔術師」との異名をもつレンブラントの代表作。世界三大絵画のひとつでもあります。
暗い背景が使われていることと、その作品名から、夜の情景だと思われることが多いのですが、実は昼間の様子を描いた作品です。背景の暗さとの対比で、人物が引き立っています。
「夜警」は、今後永遠に門外不出と断言されています。観るには、この美術館に行くしかありません。
しかし、言葉を換えれば「行けば観られる」ということです。
「せっかく行ったのに、作品が他の美術館に貸し出されていた」という悲しい”美術館あるある”は起こりません。
「牛乳を注ぐ女」フェルメール
日本で「フェルメール展」が開催されたときに貸し出された作品のひとつです。美術の教科書にも載ったことがあります。
メイドさんが牛乳を注いでいる、何気ない日常の一コマが描かれていますが、フェルメールの技がぎゅっと詰まった作品です。フェルメールの光の描き方は、極めて評価が高く、この作品にも独特の手法が見られます。
「手紙を読む青衣の女」フェルメール
これもフェルメールの作品です。フェルメールの絵画は、世界中に35点ほどしか残っていませんが、そのうち4点がこの美術館にあります。
この絵を見たときにパッと目を引く女性の衣服は、ラピスラズリを削った顔料で描かれました。フェルメール・ブルーと呼ばれるものです。
「ユダヤの花嫁」レンブラント
長い間、花嫁とその父親を描いた絵だと解釈されており、タイトルも「ユダヤの花嫁」となっています。最近では旧約聖書に出てくるふたりを描いた宗教画だと解釈されています。
ゴッホはこの絵に大変惚れ込んでいて「この絵を1週間見続けることができるなら、寿命が10年縮んでもいい」と言ったとか、言わないとか。
「自画像」ゴッホ
ゴッホ作品も数点展示されています。
ゴッホ作品が好きなら、アムステルダム国立美術館のすぐ近く(徒歩5分ほど)にはゴッホ美術館もあります。
Cuypersbibliotheek(カイパース図書館)
美術作品ではありませんが、館内の美しい図書館が人気観光スポットとなっています。
現役の図書館として利用されています。見学時の声量には気をつける必要がありますが、観光客も上の階から内部の様子を伺うことができます。
アムステルダム国立美術館を最大限楽しむコツ
館内で役立つ公式アプリを事前にダウンロードしておく
このアプリは、アムステルダム国立美術館内のフロアマップから代表作品の解説まで網羅しています。日本語にも対応しています。
【ツアー】を選択すると、いくつかの鑑賞ルートが提案されます。好みのものを選んで、それに従ってスムーズに作品を観てまわることができます。次の作品までの移動方法も表示されます。作品の解説もとても丁寧で、理解が深まります。
【検索】を選択すると、展示作品横の番号を入力できるようになっており、その作品の解説をみることができます。ルートにとらわれず自分の好きな順に鑑賞したい場合や、ルート外の作品の解説をみたいときに役立ちます。
このアプリがとても優秀で、これがあればオーディオガイドを借りる必要はないと感じました。イヤホンを持参するのを忘れずに。
外観や内装にも注目
アムステルダム中央駅を手がけたのと同じ人がデザインしていて、どことなく雰囲気が似ています。
階段をのぼる途中には、ステンドグラスがあります。
2階の「名誉の間」の内装も凝ったつくりです。そして、この写真の一番奥に飾ってあるのが「夜警」です。
ちなみに。
この国立美術館近くにあり、大人気だった撮影スポット”I amsterdam”のモニュメントは、すでに解体されています。
アムステルダム国立美術館の基本情報
名称
Rijksmuseum Amsterdam(アムステルダム国立美術館)
場所
住所:Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam
アクセス
トラム(路面電車)
Amsterdam Centraal Station(アムステルダム中央駅)から向かう場合、乗り換え不要
所要時間:約15分
Amsterdam Centraal Station アムステルダム中央駅
トラム2番か5番
約13分
Rijksmuseum駅下車
徒歩
約2分
Rijksmuseum Amsterdam アムステルダム国立美術館
館内のまわり方
地下1階(0階)からスタートします。ここにインフォメーションセンターや無料ロッカーがあります。館内では無料Wi-Fiも利用できます。
まず有名絵画が集まる2階に移動し、絶対に見ておきたい作品をしっかり鑑賞するのがおすすめです。
ちなみに。以前は【フラッシュなし撮影可】でしたが、現在は全面的に写真&動画撮影禁止です。
入館料
大人:22.50ユーロ
18歳以下:無料
- 美術館の会員(年会費を支払っている)などの場合を除き、基本的には「事前のオンラインチケット購入必須」「入館の日時指定必須」のルールあり(2020年以降)
※施設に滞在できる時間に制限はない - 入館料無料の人(18歳以下、すでに入館券を持っている)も人数の申請必須
- チケットの印刷不要、スマホかタブレットでチケット画面を見せればOK!スマホの充電切れなどに備えて、印刷したものを持参しても有効。
開館時間
9:00〜17:00(年中無休)
参考サイト
【参考】筆者が現地を訪れた時期と滞在時間
- 滞在時期:2019年6月下旬
- 滞在時間:有名絵画が集まる「名誉の間」をメインに、アプリで作品の解説を聞きながらまわって、2時間くらい
- 当記事の情報は、基本的に滞在時点のものです。後日変更に気がついた場合は、都度修正していますが、最新情報は公式サイトなどをご確認ください。