Osoyoos(オソヨース)という町で、まったくの未経験からチェリーピッキングの仕事を経験しました。知り合いがひとりもいない状態からのスタートだったので、最初はなかなか仕事が決まらず苦労しました。
〈この記事でわかること〉
- カナダでチェリーピッキングを始める方法
- 農園選びのポイント(確認事項)
- ファームジョブを始める前に知っておきたいこと
チェリーピッキングの仕事を探す手段
インターネットで探す
Webサイト
カナダBC州の、チェリー農園の仕事に特化したサイト
BC Cherry Association|Employment Directory
カナダBC州に限らず、チェリー農園にも限らない、より一般的な求人サイト(掲示板)
インターネットで得られる情報
- 農園の名前や住所
- 仕事の種類(ピッキング/パッキング)
- 農園の公式サイトや連絡先(電話番号/メールアドレス)
- 農園内キャンプの可否/トイレの有無/キッチンの有無など、滞在に関する情報
- 仕事の詳細
インターネットで仕事を探すメリット
- 効率よく、複数の農園を比較できる
- 収穫期が始まる前に仕事を決めておくことができる(カナダ入国前でも仕事探しができる)
インターネットで仕事を探すデメリット
- インターネットに載っている求人はごく一部
- 掲載の電話番号やメールアドレスに連絡しても、反応がないことも
- 情報が古かったり、誤りがあったりすることも
現地で探す
チェリーピッキングの仕事は、現地で探すのがおすすめです。
チェリー農園が人手を必要とするのは、収穫期の限られた時期です。つまりオーナーとしては、「今!いま人がほしい!」というピンポイントのタイミングで来てくれる人を求めています。
インターネットで事前に「この日に行くよ」と約束するより、「そろそろピッカーがほしいな」と思ったとき、タイミングよく目の前に現れた人を採用しがちです。(経験談)タイミングが合えば、ファームジョブ未経験者でもチャンスはあります。
わたしは、特にあてもなかったので、とにかく数をあたることにしました。
チェリーの木を見つけたら、その周辺の家を訪ねて、「あの農園はあなたの?」って聞きました。時には冷たくあしらわれることもありましたが、ほとんどの場合は仕事に関する情報をもらえました。
現地で仕事を探す最大のメリットは、農園オーナーと直接話せることです。農園の雰囲気も、自分の目で確認することができます。「再来週から人が足りない」などの細かい情報も得られます。
仕事探しでは、とにかく積極的に行動することが大切だと思いました。
チェリーピッキングの仕事を探すときに確認されるポイント
働ける期間
「いつまで滞在できる?」という質問は、高確率でされます。
農園側が必要とする期間に働けないと、採用してもらえません。
チェリーの収穫に来ている人たちの中には、旅人や学生が多くいます。収穫シーズンの終わりまで働くピッカーばかりではないことを、オーナーはよく知っています。
農園によっては「収穫シーズンの最後まで働けるなら」とボーナスをくれるところもあります。
経験者かどうか
農園オーナーは、経験者かどうかをかなり重視します。経験者だと、仕事探しに有利です。
経験者は、すでに仕事の内容を理解しているため、説明の手間を省けます。個別に指導する必要もありません。チェリーの実や枝を傷つけず、ピッキングするのも上手です。
収穫用バケツを持っているかどうか
農園によっては、収穫に使うバケツを、ピッカー自身が用意しないといけません。
収穫用バケツは、チェリーピッキングの仕事がある町なら、ホームセンターなどで手に入れることができます。値段は30〜50ドル。
バケツを貸してくれる農園もあります。
収穫用バケツは、写真右側
ビザの有無
チェリーピッキングの仕事をするなら、ワーホリビザなどの、働けるビザが必要です。
とはいえ、ピッキングの仕事を探しているときに、合法で働けるビザを持っているか確認されたのは1回だけでしたが。
レジュメ(履歴書)の提出を求められたことは一度もありません。
チェリーピッキングの仕事を探すときに確認したポイント
仕事内容
- ピッキング/パッキング
- 労働時間(1日あたりの労働時間/休みの頻度など)
給与
- 収穫したチェリー1カゴあたりの金額
- 支払い方法(現金/チェック)
- 支払いの時期(1日ごと/数日ごと/最後にまとめて)
収穫用バケツを自分で用意する必要があるかどうか
わたしは1ヶ月限定で働く予定だったので、収穫用バケツを自分で購入するつもりはなく、貸してくれる農園を探しました。
農園内で寝泊まり(キャンプ)してもよいか
農園内で車中泊やテント泊ができると、仕事場にも近く、他のピッカーとも交流がしやすいので便利&楽しいです。オーナーとのコミュニケーションもとりやすいです。
- トイレ
- シャワー
- Wi-Fi
- キッチン
などを使わせてくれる(ピッカー用に設置してくれている)農園もあります。
わたしがお世話になった農園では、屋外に仮設トイレを置いてくれていました。
キッチンはありませんでした。自身のキャンプ用品で自炊することは許可されていたので、特に不便はありませんでした。
【2018年6月20日 12:30】
よく作るパスタ。車にキャンプ用品が積んであって、どこでも調理できるの便利。 pic.twitter.com/4zxFOXbugB— 海外バンライフの記録🚙 (@cym_diary) June 28, 2021
いい条件の農園を探すコツ
- 収穫シーズンの少し前から現地入り
他のピッカーより早く仕事探しを開始する - 他のピッカーからの口コミ/紹介
農園の様子も聞くことができるので、失敗が少ない - 一生懸命働きつつ、オーナーと仲良くなる
誠意をもって働いて、スキルもついてくれば、農園オーナーが別の農園の仕事を紹介してくれることあり(体験談)
【2018年6月28日 14:30】
午後のリラックスタイム。農園でいつものメンバーとくつろいでいると、近所の農園の人が、うちのオーナーと一緒にやってきた。「仕事したい人ー?」って。どうやらピッカーが足りないらしい。すかさず手を挙げる。— 海外バンライフの記録🚙 (@cym_diary) July 2, 2021
【参考】筆者がチェリーピッキングを経験した時期
2018年6月上旬〜7月上旬(当記事の情報や感想は当時のものです)