伝統的な陶器で有名なDelft(デルフト)には、今でもヨーロッパらしい古都の街並みが残っています。またオランダの有名画家フェルメールの故郷でもあります。
この記事では、筆者が半日かけて観光したデルフトのおすすめスポットを紹介します。
17世紀から残る陶器の工房でデルフト焼について学び、運河沿いのカフェで美味しいサンドイッチを食べ、新教会のてっぺんから街を一望する、そんな散策プランです。
〈この記事でわかること〉
- デルフトのおすすめ観光スポット
- デルフトのグルメスポット
- デルフト焼窯元の見学方法
- デルフトを訪れる前に知っておきたいこと
※入館料などの変更点は最新情報に修正済(2023年1月、公式サイト参照)
デルフトの観光スポット
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※この記事で紹介する見どころに番号をつけています(紹介順)
見どころ
1. Royal Delft(ロイヤルデルフト)
2. Stadhuis(市庁舎)
3. Nieuwe Kerk(新教会)
4. Oude Kerk(旧教会)
5. Blue Heart of Delft(デルフトの心臓)
Royal Delft(ロイヤルデルフト)
ロイヤルデルフトは、今でも17世紀の伝統的な方法でデルフト焼を生産している唯一の窯元です。最盛期には、デルフトだけでも30以上の陶器工房がありました。しかし他国からの輸入品との競合や、作業の機械化などを理由に、その数はどんどん減っていきました。
ここでは、デルフト焼の歴史を学んだり、デルフト焼のコレクションを見ることができます。
職人さんがひとつひとつ手作業で絵付けをする様子を見学することもできます。
レンブラント「夜警」をデルフト焼のタイルで再現した作品は見ごたえがありました。
オーディオガイドは日本語対応です。
館内のショップでは、おみやげを購入することもできます。
【場所】
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住所:Rotterdamseweg 196, 2628 AR Delft
【入館料】
大人:15ユーロ
13〜18歳:9ユーロ
7〜12歳:7ユーロ
7歳未満:無料
- 事前にオンラインでチケット購入可
- チケットの印刷不要、スマホかタブレットでチケット画面を見せればOK!スマホの充電切れなどに備えて、印刷したものを持参しても有効。
- 2020年以降実施されていた「事前のオンラインチケット購入必須」「入館の日時指定必須」ルールは廃止
- チケットが残っていれば、当日現地で購入可能
【営業時間】
9:30〜17:00
休業日:1月1日、12月25日、12月26日
【滞在時間】
オーディオガイドで解説を聞きながらまわって2〜3時間くらい
Stadhuis(市庁舎)
デルフトの中心地であるマルクト広場に面して建っている現役の市庁舎です。
かつては牢獄で、当時の拷問道具も残っています。予約必須のツアーで、中を見学することもできます。
【場所】
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住所:Markt 87, 2611 GS Delft
Nieuwe Kerk(新教会)
マルクト広場をはさんで、市庁舎と向かい合うように建っている教会です。
高さは約100メートルで、これはオランダ国内の塔の中で2番目の高さです。ちなみに1番高いのは、ユトレヒトにあるドム塔です。
376段の階段をのぼるとデルフトの街が一望できます。
天気のいい日は、ハーグやロッテルダムの街並みまで見渡せます。
ただし悪天候により、塔が閉鎖されのぼれないこともあります。
【場所】
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住所:Markt 80, 2611 GW Delft
【入場料】
大人:8ユーロ
12〜25歳:6.50ユーロ
6〜11歳:4ユーロ
6歳未満:無料
- この入場券で、旧教会にも入場可
- 新教会の塔に登るためのチケットは、現地で購入可
【営業時間】
月〜金曜日 | 土曜日 | |
11月〜1月 | 11:00〜16:00 | 10:00〜17:00 |
2月〜10月 | 10:00〜17:00 | 10:00〜17:00 |
休業日:日曜日
Oude Kerk(旧教会)
写真の中の教会が傾いて見えるでしょうか。気のせいではなく、地盤沈下の影響で本当に傾いています。
ステンドグラスが美しい旧教会には、フェルメールの墓碑があります。
フェルメールはデルフトで生まれ、デルフトで亡くなりました。その生涯のほとんどをデルフトで過ごしたと言われています。現存するフェルメール作品のうち、わずか2点しかない風景画のひとつは、ここデルフトを描いたものです。
下ふたつの美術館は、どちらもオランダ国内にあり、貴重なフェルメール作品をそれぞれ複数所有しています。上の写真「デルフトの眺望」は、ハーグにあるマウリッツハイス王立美術館で展示されています。
【場所】
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住所:HH Geestkerkhof 25, 2611 HP Delft
【入場料】
大人:8ユーロ
12〜25歳:6.50ユーロ
6〜11歳:4ユーロ
6歳未満:無料
- この入場券で、新教会にも入場可
- 新教会の塔に登るためのチケットは、現地で購入可
【営業時間】
月〜土 10:00〜17:00
休業日:日曜日
Blue Heart of Delft(デルフトの心臓)
新教会のすぐ近く(マルクト広場から新教会を見て、右手側)にある青いハート型のオブジェです。
ここがデルフトの中心であることを表しているそうです。
【場所】
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STADS KOFFYHUIS(スタッズコーヒーハウス)|デルフトで大人気のグルメスポット
オランダにおいて、パンの美味しさで何度も受賞しているお店です。店内にはたくさんのトロフィーが飾られています。
メニューを開くと、どれもこれもおいしそうで迷います。受賞歴のあるものには印がついているので、注文の参考になります。
パンが有名なお店ということで、受賞マークのついたサンドイッチをふたつ注文しました。
照り焼き肉のサンドイッチ
サーモンパテのサンドイッチ
どちらのサンドイッチも、納得の美味しさでした。中の野菜や肉の味つけが濃すぎないところが、日本人好みだと思います。
店内で食事をすることも可能ですが、天気がよければテラス席も気持ちがいいです。下の写真中央に見える場所(運河の上)で食事をすることができます。
店内のトイレはデルフト焼で装飾されていました。
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住所:Oude Delft 133, 2611 BE Delft
デルフトの基本情報
場所
アクセス
オランダの他の主要都市からは、電車1本でアクセスできます。アムステルダムやロッテルダムを拠点とし、日帰りでデルフトに出かけることもできます。また、他の都市と組み合わせて、半日だけデルフトで過ごすプランも可能です。
アムステルダムから:電車で約60分
ロッテルダムから:電車で約20分
各都市とデルフト間の移動はオランダ鉄道(NS)が便利です。利用方法などは別記事に詳しくまとめてあります。
【参考】筆者が現地を訪れた時期と滞在時間
- 滞在時期:2019年6月中旬
- 滞在時間:半日
- 当記事の情報は、基本的に滞在時点のものです。後日変更に気がついた場合は、都度修正していますが、最新情報は公式サイトなどをご確認ください。