アメリカの火山地帯に位置するYellowstone National Park(イエローストーン国立公園)は、大自然のさまざまな姿を楽しむことができる大人気の国立公園です。地形の変化に富んだ園内では、間欠泉、温泉、石灰棚、渓谷、滝などを見ることができます。
バイソンやエルク、オオカミやクマなどの野生動物に遭遇することもあります。
〈この記事でわかること〉
- イエローストーン国立公園のおすすめ観光スポット
- イエローストーン国立公園観光のコツ
- イエローストーン国立公園を訪れる前に知っておきたいこと
イエローストーン国立公園の観光地図
見どころ
1. Grand Prismatic Spring(グランド・プリズマティック・スプリング)
2. Old Faithful(オールド・フェイスフル)
3. Biscuit Basin(ビスケット・ベイスン)
4. Fountain Paint Pot(ファウンテン・ペイント・ポット)
5. Mammoth Hot Springs(マンモス・ホットスプリングス)
6. Boiling River Hot Springs(ボイリング・リバー・ホットスプリングス)
7. Artist’s Paintpots(アーティスト・ペイントポット)
8. Artist Point(アーティスト・ポイント)
9. West Thumb(ウェスト・サム)
イエローストーン国立公園の総面積は8,991平方キロメートルで、これは四国の半分くらいの大きさです。滞在日数が短い場合、事前にある程度まわり方を考えておかないと、すぐに時間が足りなくなります。
イエローストーン国立公園の観光スポット
Grand Prismatic Spring(グランド・プリズマティック・スプリング)
Midway Geyser Basin(ミッドウェイ)の中にある、アメリカ最大の熱水泉。直径113メートル、深さ50メートル。ちなみに世界でも第3位という大きさです。
泉の中心部は高温のためバクテリアさえも生息できず、常にきれいな青色をしています。周辺部になると、少し温度が下がるため、熱い場所を好むバクテリアが発生し、さまざまな色を生み出しています。
遊歩道が整備されていて、泉の近くまで行くことができます。近づくと熱気がすごく、独特の匂いがします。
全体像を見るには、近くの展望台に登る必要があります。
グランド・プリズマティック・スプリングの駐車場を出て南に2.5キロメートルほど走り、Fairy Falls Trail(フェアリーフォールズ・トレイル)の駐車場に移動します。展望台までの道のりは、多少の高低差はありますが、距離が短いため難易度は低めです。
Fairy Falls Trail
スタート地点:Fairy Falls Trailhead
ゴール地点:Grand Prismatic Springを見下ろせる展望台
距離:約2km(往復)
総所要時間:約45分
駐車場:あり(無料)
Old Faithful(オールド・フェイスフル)
イエローストーン国立公園の中で、一番有名な間欠泉です。一定の間隔(60〜90分)で噴出することから、faithful(忠実な)という名前がついています。
噴出するときの高さは約50メートルです。水量は約90,000リットルと言われています。音も含めてすごい迫力です。
噴出が終わると人もまばらになりますが、湯気は常に出ています。
Biscuit Basin(ビスケット・ベイスン)
透き通るような青色が印象的なSapphire Pool(サファイアプール)。
2大人気スポットであるグランド・プリズマティック・スプリングとオールド・フェイスフルの間に位置します。
30分程度で見てまわれます。
Fountain Paint Pot(ファウンテン・ペイント・ポット)
Mud pot(泥水泉)が見られ、あちこちでブクブクと泡が発生しています。
観光の所要時間は30分から1時間程度です。
Mammoth Hot Springs(マンモス・ホットスプリングス)
温泉水に含まれる石灰分が蓄積され、段々畑のようになっています。温泉は今も絶えず湧き出ています。
遊歩道が設置されていて歩きやすいです。
ぐるっと見てまわるのに1時間〜1時間半ほどかかります。
近くにはビジターセンターがあり、Wi-Fiも無料で使用できました。※2018年9月時点※
このあたりにはエルクがたくさんいます。エルクが近くにいるときは徐行運転するのがルールです。
Boiling River Hot Springs(ボイリング・リバー・ホットスプリングス)
イエローストーン国立公園には、思わず触ってみたくなるようなきれいな温泉があふれていますが、基本的に中に入ることはできません。高温すぎたり、酸性すぎたり、衛生的な理由だったり。実際、イエローストーン国立公園内の温泉に入ったことによる死亡事故や、温水に触れたことによるヤケドも発生しています。
そんな中、Boiling River(ボイリング・リバー)では温水に触れることができます。
River・・・そうです、お気づきでしょうか。上流から流れてくる熱水が、川の水と合流することでちょうどいい温度になる場所があるのです。一応、川の中に囲いがあるので、「だいたいあのあたりが適温なんだ」という目星はつきます。極端に冷たい場所や熱い場所に入ってしまわないように気をつけてください。
水着で肩までつかる人もいるし、足だけつけて楽しむ人もいます。なお、水着に着替えるための専用の場所は用意されていません。タオルも忘れずに。
近くに無料の駐車場があります。入浴スポットまでは、川沿いを10分ほど歩きます。
川の水量が増したときと、夜間〜早朝は入浴禁止です。
Artist’s Paintpots(アーティスト・ペイントポット)
ここにもたくさんの温泉があり、あちこちから湯気が出ています。Mud pot(泥水泉)も見られます。
遊歩道があり、小高い丘に登ることができます。よく整備されているので歩きやすいです。
丘に登ると、遠くの山まで見渡すことができます。イエローストーン国立公園の広々とした景色を楽しめます。
Artist’s Paintpots Trail
スタート&ゴール地点:Artist’s Paintpots Trailhead
ルート:ループ状
距離:約1.3km
高低差:約30m
総所要時間:30〜45分
駐車場:あり(無料)
Artist Point(アーティスト・ポイント)
アーティスト・ポイントという展望台からは、Grand Canyon of the Yellowstone(イエローストーンのグランドキャニオン)と呼ばれる大渓谷を見渡すことができます。奥に見えるのは落差94メートルのLower Fall(ローワー・フォール)です。
この渓谷の壁が黄色っぽいことが、イエローストーン国立公園の名前の由来です。
もっと滝に近づけるトレイルもありますが、わたしが行った時(2018年9月中旬)は閉鎖されていました。
アーティスト・ポイントだけを訪れるのであれば、トレッキングの必要はありません。車で行くことができます。
West Thumb(ウェスト・サム)
ウェスト・サムは、Yellowstone Lake(イエローストーンレイク)の西側に位置します。ここにも遊歩道があります。全長1キロほどで、30分もあれば一周できます。
イエローストーン国立公園を訪れたあと、南側に位置するGrand Teton National Park(グランドティートン国立公園)に足を運ぶ場合、このウェスト・サムを最後に観光してから移動するとスムーズです。
イエローストーン国立公園のウェスト・サムから、グランドティートン国立公園のColter Bay Visitor Center(コルターベイ・ビジターセンター)までは、車で1時間ほどです。
【参考】筆者が現地を訪れた時期と滞在期間
- 滞在時期:2018年9月中旬
- 滞在期間:2泊3日
- 当記事の情報は、基本的に滞在時点のものです。後日変更に気がついた場合は、都度修正していますが、最新情報は公式サイトなどをご確認ください。